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柳賢振はダルビッシュ田中将大を超えた?サイヤング賞と最優秀防御率

投稿日:2019年9月29日 更新日:

MLBドジャースに所属する柳賢振が、アジア人投手としては初めて最優秀防御率のタイトルを手にしました。(まだシーズン残っていますがデグロムが2試合連続先発登板などはあり得ないので確定といっていいでしょう)

韓国人の間ではサイヤング賞も期待されているようですが、warやFIPなどでデグロムに完敗しているので、サイヤング賞は現実的にあり得ません。最終候補の3人に残れば御の字といったところじゃないでしょうか。サイヤングの疑似投票でもデグロムがサイヤング賞でした。(アリーグではバーランダーでした。ナリーグと違いコールとどちらに転んでも可笑しくないです)

しかしサイヤング賞は無理でも、日本人投手では手の届かなかった最優秀防御率のタイトルを獲得した柳賢振は、日本人のエース達、岩隈久志やダルビッシュ、田中将大や黒田博樹を超えているのかネットで議論されていました。データを元に検証していみます。

 

【動画】キャリアハイの投球

2019年の柳賢振はキャリアハイの成績の残しました。ダルビッシュと岩隈久志は2013年、黒田博樹は2012年、田中将大は2016年がキャリアハイです。

まずは2019年柳賢振

左の軟球派です。フォーシーム、チェンジアップ、カーブ、なにより制球力が武器です。四球はずっと少ない投手でしたが怪我が多くフルで稼働できていませんでした。去年も規定投球回に達していませんが防御率は1点台で、覚醒の前兆はありました。

続いて2013年ダルビッシュ

サイヤング賞の投票で2位でした。惜しくもシャーザーに負けましたがそれほど差はなかったです。当時はスライダーで三振を取りまくるスタイルでした。2019年後半からナックルとカットボールを使う別の投手にモデルチェンジしました。

来季は期待しています。

2016年の田中将大

ヤンキースでこの成績は凄いです。田中はスプリットと制球力が武器です。ポストシーズンでも通算防御率1点台と大舞台に強いです。ただし2019年から新規格となったボールにイマイチ対応できずスプリットが以前ほど落ちないので、今季のポストシーズンは心配です。

2013年岩隈久志

サイヤング投票で3位でした。岩隈久志も精密なコントロールが武器です。やはりMLBで活躍するには制球力が一番大事なのかなと思います。

2012年の黒田博樹。こちらは完封時の動画。

黒田博樹はとにかく頑丈でした。契約期間中ほとんど離脱していません。黒田博樹といえば右打者相手のフロントドアです。ストライクゾーンで勝負できる投手は強いです。

 

データ比較 warは高くない?

柳賢振の防御率は素晴らしかったですが、パークファクター、優秀な守備とリリーフの恩恵、あとは三振も少なかったため、セイバー上はかなり運に恵まれた防御率であると見受けられます。疑似防御率のxFIPともかなり乖離がありました。

fWARは4.8でナリーグ5位です。(rWARはリーグ9位)

2013年のダルビッシュは5.8でリーグ3位、2013年岩隈久志は7.2でリーグ1位、2016年黒田が5.5でリーグ5位、2016年田中将大が5.4でリーグ3位です。

まず単年のwarで日本人選手達に負けていました。

今年は過去最高のホームラン数を出すなどかなりの打高でしたが、warの順位は相対的なものなので、それでも負けているということはまだ及んでいないといって差し支えないでしょう。やはり三振が少なくFIP系の指標で弱いのがネックです。イニングも200回に届きませんでした。

通算記録においてはまだ柳賢振はrwarとfwarともに15以下なので、同じ韓国人の朴賛浩にも及んでいません。朴賛浩の通算warは野茂英雄やダルビッシュ以下なので、キャリア通算でも今の所は日本人投手の方が上です。ということで客観的なデータではまだ日本人投手達を超えたとは言えません。

 

タイトル比較 最優秀防御率は凄い

主要タイトルでいうと、過去最多奪三振は野茂が2回、ダルビッシュが1回とっていますが最優秀防御率は日本人には手が届きませんでした。

パークファクターは必ずしも同じ影響を及ぼすとは限らないので、他の一流投手達が今季のドジャースで投げたからといって防御率タイトルを取れるとは限らないです。柳賢振のタイトル獲得はアジアの球史に残されるでしょう。

あとはまあ何を持って超えたかという話ですが、今期に限っては完全にダルビッシュと田中将大より貢献しました。上述したように私の定義では超えていませんが、違う考えの方もいるかもしれません。

今の状態を見るに来季最も期待できそうなアジア人の投手はダルビッシュですが、これもやってみないと分かりません。野球選手の本当の評価は引退するまで分かりませんので彼らの競争を見守りたいと思います。

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