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柳賢振サイヤング賞選考外の理由 2019ナリーグ最強投手はデグロムストラスバーグ?

投稿日:2019年9月4日 更新日:

2019年7月時点ではナリーグのサイヤング賞の筆頭候補と目されていた韓国人投手の柳賢振が連続して炎上してしまい、サイヤングレースは混沌としてきました。

柳賢振とデグロムなどナリーグのライバル達との比較、1点台の防御率とは裏腹に低いwarなど考察してみます。

↑ MLB公式アカウントによる柳賢振の得意球種4つ。特にカーブは柳賢振の代名詞ともなっています。最大の武器はやはりその制球力でしょうか。

今季覚醒した感がありますが、実は休み休み投げていた2018年シーズンも規定投球回に満たないものの防御率1点台と、覚醒の兆候は見せていました。彼の能力も素晴らしいですが、フライボール革命と彼の決め球であるカーブの相性がいいことも覚醒の後押しになった気がします。

 

ナリーグサイヤング賞はデグロムか

以下2019年シーズンのナリーグ先発で上位の成績の残している投手と、主要項目の数字です。

カーショー 13勝4敗 防2.96 失点3.14 155.0回 165三振 WHIP1.01 QS率83% QS率MLB1位、WHIP2位(1位グリンキー)

柳 賢振  12勝5敗 防2.35 失点2.69 157.1回 137三振 WHIP1.02 QS率76% 防御率MLB1位

シャーザー  9勝5敗 防2.60 失点2.78 148.2回 207三振 WHIP1.02 QS率70% WAR1位

ソロカ   11勝3敗 防2.53 失点2.77 152.2回 119三振 WHIP1.10 QS率68%

デグローム  8勝8敗 防2.76 失点2.97 176.0回 220三振 WHIP1.05 QS率68% 奪三振リーグ2位

コービン  11勝6敗 防3.19 失点3.45 174.2回 201三振 WHIP1.12 QS率75%

ストラスバー16勝5敗 防3.47 失点3.57 179.0回 215三振 WHIP1.04 QS率64% 投球回・奪三振リーグ1位

防御率こそ柳賢振はナリーグ1位ですが、奪三振数やイニングはデグロムなどに比べて分が悪いです。勝利数こそデグロムはついてきませんが、数字を見ると頭一つ抜けています。

但しサイヤング賞はインパクトも重視されますので、1点台の防御率、しかもリーグでただ一人となると柳賢振に分がありましたが、8月の炎上で防御率が2点台に突入、柳賢振の優位性は無くなったと言えるでしょう。※シーズン終了時点ではデグロム一択となりました。

 

warはパっとしない

warとは最も代表的な総合指標です。そして近年のサイヤング賞受賞投手はこのwarでトップクラスである場合がほとんどです。

柳賢振はrwarでナリーグ10位、fwarでナリーグ7位ですので、デグロムやソロカ、ストラスバーグなどと数字で比較されると厳しいです。

防御率に比べてwarが今一つなのはイニングと奪三振数が多くないことが理由でしょうか。

奪三振数は1球で1アウトの方が効率的であると軽んじられる時もありますが、そもそも奪三振数が少ない時点で守備や運に依存してしまうため、球界を代表する投手というのはほぼ総じて奪三振数が多いです。9回27球で終わるのがベストと言っていたマダックスですらかなりの奪三振数でした)

というわけで個人的には現状柳賢振のサイヤング賞獲得は厳しいような気がします。とはいえカーショウが衰えた今ドジャースにとっては非常に頼もしい先発に成長しました。2017年の雪辱を果たすワールドシリーズ優勝には柳賢振の力は必要です。

 

MLBファンの反応は

 

柳賢振8月炎上の理由

球速は大したことありませんので、8月のように少しでもコントロールが乱れてしまうと途端に打ち込まれてしまいます。制球が乱れたのはやはり疲労の蓄積でしょうか。といっても彼はイニングでトップというわけでもなく、去年休んだことも考えると言い訳にはできません。

但し打者が柳賢振に対するアプローチを変えているので、それに対応してこちらもやり方を変えると柳賢振が言っていました。

あとは元々FIPと乖離があったため、1点台の防御率は運が良かっただけという状況でもありました。夏になり出来すぎだった防御率が収束してきた面もあるでしょう。

 

アリーグはバーランダーコール2人の争い

アリーグはバーランダーとコールが熾烈な争いを繰り広げています。

特にバーランダーはwhipのシーズン歴代記録(現在はペドロマルティネスが2000年に叩き出した0.74がMLB記録)に迫る0.77という数字です。残り先発でも好投が続けばひょっとするとペドロマルティネスの記録を抜くかもしれません。

バーランダーは36歳にして凄いですね。普通だったらとっくに衰える年齢で全盛期を迎えています。しかも彼は剛腕投手なので一体その頑丈な体で何歳までやれるのか興味深いです。

ナリーグのサイヤング賞争いは今季に限っていうとアリーグに比べてかなりレベルが低いので、アジア人初のサイヤング賞投手を目指す柳賢振にとっては絶好の機会です。韓国人ファンとしても日本人投手のダルビッシュ田中将大に勝つことは、大きなカタルシスがあるはずです。

まだまだ柳賢振にもチャンスはありますので、ナリーグのサイヤング賞争いに注目です。

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